●●●尿検査●●●

 

 ● 採尿法  ● 判定
 ● 検査項目  ● 試験紙取扱要領
 ● 実施要領  ● 精密検査

採尿法

コップに採尿する。採尿時刻は規定しない。(注1)


検査項目

蛋白、糖、潜血を試験紙法で検査する。


実施要領

試薬部分を採取した尿に瞬時ひたし、過剰の尿は容器の端に試験紙をあてて取り除く。このさい、試験紙を長く液体中につけすぎると試薬が溶出して正しい結果が得られない。
もっとも濃く着色した部分を付属の標準色調表と比較する。

糖  ・・・試験紙を尿に瞬時ひたした後、10秒後に比色する。

潜血・・・試験紙を尿に瞬時にひたした後、30秒後に比色する。

蛋白・・・試験紙を尿に瞬時ひたした後の判定時間はとくに規定しないが1分以内におこなうこと。


判 定

標準色調表に記載された符号をもってする。このさい、検査に用いた試験紙の名称を明らかにしておくこと。

【 例 】

蛋白 (−) (±) (+)(++) (+++)
陰性 軽度 中等度 高度
潜血 0 少量 中等度 大量

 

蛋白は(+)以上のとき、(±)で前回検査でも(±)であった場合に精検をおこなう。糖と潜血は陰性(または0)以外のときに精検をおこなう。


試験紙取扱要領

容器は常に密栓し、試験紙を取り出した後はただちに栓をすること。

試験紙は熱・湿気・直射日光をさけて保存すること。

試験紙の試薬部分には手をふれないこと。

保存中に変色した試験紙は使用しないこと。

比色は明るい照明の下でおこなうこと。

ビタミンCの大量摂取のさいは、糖および潜血反応が抑制されたり遅延して、正しい結果を得られないことがある。

尿が強アルカリのさいは蛋白反応は実際より強く出ることがある。


精密検査

1.糖については糖尿病に関する精密検査をおこなう。

2.蛋白と潜血については以下の検査をおこなう。

 ・早朝尿については同一検査を施行。同時に沈渣を検査する。

 ・PSP15分値。ただし15分めに採尿不可能な場合は、2時間値をとり、この旨記載する。

 ・その他の必要な項目を追加してもよい。

3.尿沈渣
  赤血球、白血球については400倍率視野について3視野平均の所見を記載する。
  円柱は全視野に1つでもあったら(+)とする。


【注1】

紙コップを用いたほうがよい。市販の漂白剤には約5.5%の次亜鉛素酸ソーダが含まれ、表面活性剤には、さらに大量に含まれている。
これらにより尿糖は陽性に出るので、ガラス製コップの清浄用に用いた場合は、充分に水洗いしなければならない。
また、採尿時刻を規定していないのは、集団検診の実施しやすさを考慮したためである。食後1時間ぐらいで採尿したほうが尿糖は出やすく、糖尿病の見落としが少なくなる。
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