●●●高血圧判定基準(予防対策用)●●●


 

血圧値の分類(P)

  0 1 2 3 4
最大血圧
(oHg)
139以下 140〜159 160〜179 180〜199 200以上
最小血圧
(oHg)
89以下 90〜94 95〜99 100〜109 110以上

 

(注)

1

血圧は原則として坐位にて測定する。2回以上測り、もっとも低い値のもの2つの平均値をとることが望ましい。第一次検診で高血圧を示したものは、再度血圧を測定し、これによって区分する。

2

血圧値は現時点では、さきの日循協の方式に従い、第5点をとるが、国際的見地より、第4点を併記することが望ましい。

3

この血圧値分類0,1はWHOの正常域、境界域高血圧に相当する。

4

年齢は主として40歳から64歳までを対象としたもので、さらに若年者または老人を対象とする場合は年齢的考慮を要する。

5

最大血圧と最小血圧の分類は、P0.1P3.4のように記載するが、同一の度数区分に入らないときは、重いほうのものをとる。
(例:血圧195/95のときは、最大血圧は3、最小血圧は2に入るが、血圧値の度数は3とする。)

 

 

 

臓器障害の分類

臓器障害の判定はWHOの本態性高血圧の分類の1期・2期・3期におおむね相当すると考えられる所見により、2度、3度、4度にあてた。
WHO高血圧分類1期は心血管系に何らの器質的変化を認めないもの、2期は心血管系に肥大所見を認めるが、臓器障害を認めないもの、3期は高血圧に基づく臓器障害を認めるものをいう。

 

    2 3 4
脳(B) 血管障害   頭痛・めまい・手足のしびれ等を訴えるもの(*1) 一過性脳虚血発作のあるもの、高血圧性脳症、脳出血、脳梗塞による片麻痺、くも膜下出血、その他脳血管障害によると考えられる明らかな巣症状を有するもの
心(H) 心拡大(心胸郭比) 50〜54% 55〜59% 60%以上(顕著な心拡大のあるもの)
心電図

high voltage
Sv1+Rv5>3.5mV
Rv5orV6>2.6mV肢誘導のRが2.0mV以上

軽度のS低下
(0.05〜0.1mV)
または、T平低
(T/R≦10%)、
0.5mV未満のT逆転

顕著なST低下(0.1mV以上)、または、0.5mV以上のT逆転、臨床上問題となる重篤な不整脈
冠不全     労作狭心症(*2)
中間型狭心症
心筋梗塞
心機能的分類(N.Y.H.A.分類)   U(*3)

V、W

腎(K) 尿蛋白   +(*4)  
尿沈渣   +(*4)  
PSP(15分値)     20%以下
BUN(SUN)     25mg/dl以上
眼底(F) K W(慶大変法) T、Ua Ub V、W

 

(注)

1

*1 脳−3:頭痛・めまい・手足のしびれが高血圧・動脈硬化以外の原因によると考えられる場合を除く。

2

*2 心−冠不全−4:虚血性心疾患の用語はWHOに従い、労作狭心症、中間型狭心症、心筋梗塞としたが、これは第8回国際疾病分類(T・C・D)410,411,(412),413に相当する。
また定型的な症状を示す狭心症以外の単なる胸痛を除く。

3

*3 心の機能的分類はNew York Heart Associationのそれより、Uは日常生活がわずかに制限される程度で、日常の労作で動悸、息切れなどがあるもの、Vは日常生活が著しく制限され、普通以下の動作で上記症状の出現するもの、Wは日常生活不能で安静でも心不全症状を示すものをいう。

4

*4 腎−3:尿蛋白の痕跡は(−)に入れる。沈渣の赤血球に関しては、試験紙法潜血(+)のもに、または(200×)毎視野4〜5個以上とする。

5

眼底所見は日本眼科学会における討議も参考とし、現在わが国で比較的広く行われているKeith-Wagenerの慶大変法による。

6

心・腎の度数は各項のうち一番重いものをとり、脳・心・腎・眼底の度数はB1,H2,K4,F3のごとく記載し、それらのうち最も重いものをもって臓器障害全体の重症度とする。

その他のrisk factorによる分類

    2 3 4
その他のrisk factor 血清コレステロール(mg/dl) 200〜249 250〜299 300以上
糖尿(D) (+)    
肥満(O) +20%以上