●●●血圧●●●

 

● 血圧測定(水銀血圧計を用いた場合)

● 血圧測定(自動血圧計を用いた場合)


血圧測定(その1)(水銀血圧計を用いた場合、昭和54年改訂)

 

測定器具

1 点検済(注1)の水銀血圧計を用いる。
2 マンシェットは、ゴムノウの幅が約13cm、長さは22〜24cmのものを用いる。(注2)
3 膜型の聴診器を使用する。(注3)

 

測定の条件

 〈環境の条件〉

1

静かな部屋で、室温は寒さ暑さを感じない程度に保つ。室温は20〜25℃とする。
 〈被験者の条件〉

1

測定前の運動、食事、タバコ、寒冷ばくろなど、血圧測定値に影響ありと考えられる条件をさけるようにする。
2 あらかじめ排尿させ、測定前5分以上の安静(注4)をとったあとに測定する。
3 体位は椅子の座位とする。臥位の場合はその旨記録する。
4 測定部位は右上腕、左の場合は記録する。
5 上腕を緊縛する衣服を着ている場合は脱衣のうえ、マンシェットを巻く。

 

測定方法

1 水銀血圧計を垂直に置く。
2 マンシェットの中の空気を完全にぬき、そのゴムノウのちゅおうが上腕動脈にかかるように巻く。巻き方は、ゆるからず、かたからず、きちっと、マンシェットの下縁が肘窩2〜3p上になるように巻く。
3 測定の際には肘関節を伸展させ、測定部位の高さは心臓と同じ高さにする。
4 まず、触診法で最大血圧を推定し、いったんマンシェット圧をゼロに落とす。さらに触診法による推定圧値より30oHg上にあげてから、聴診法で最大血圧および最小血圧を測定する。(注5)
5 水銀を落とす速度は、血圧測定点付近では1拍動2oHgとする。
6 最小血圧は第5点をとる。(注6)
7 目の高さは目盛りと同じ高さにする。
8 測定値の末尾の数字の読みは、偶数値読み(2oHg単位)とし、中間の場合は低い値をとる。(注7、8)

 

【注1】点検の内容は次のようなことがらである。(戻る)

イ 水銀血圧計を垂直において圧力を加えないときは、常に指針がゼロ位にもどっていること。

ロ 使用する血圧計全部を連結して送気をおこない、度目200oに達したとき送気を中止して弁を閉じ、そのままで3分間静置するも水銀柱が2mm以上下降してはならない。

ハ 次に弁を全開したとき、すみやかに1秒程度で指針がゼロ位にもどること。

【注2】 (戻る)

JIS(日本工業規格)に準拠する。

【注3】 (戻る)

聴診器はマンシェットにふれたり、または下に挿入しないようにする。

【注4】 (戻る)

測定前5分以上の安静とは、測定前測定される状態で5分以上の安静という意味で、体位の変化があってはいけない。

【注5】 (戻る)

加圧は連続的にすみやかに行い、再測定にさいしては、圧をゼロにもどして加圧しなおす。

【注6】 (戻る)

第4点を測定し、記録することが望ましい。

【注7】 (戻る)

同時に連続して2回以上血圧を測定したときは、測定値のとり方を明記する(何回目の値か、平均か、高いほうか、低いほうかなど)。

【注8】 (戻る)

測定年月日、時刻、室温などを記録する。

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血圧測定(その2)(自動血圧計を用いた場合)

 

測定装置

1 点検済みの自動血圧計を用いる。(注1)
2 血圧の測定原理が明らかで、かつ測定点の明確な自動血圧計を用いる。(注2)
3 感度調節が可変式の場合には、標準感度の設定基準が明らかな自動血圧計を用いる。(注3)
4 マンシェットは、ゴムノウの幅が約13p、長さは22〜24pのものを用いる。(注4)
5 マイクロフォンなど血圧情報検出のためのセンサーが、マンシェットのゴムノウの表面から内側に突出していないものを用いる。

 

測定の条件

 〈環境の条件〉

1

静かな部屋で、室温は寒さ暑さを感じない程度に保つ。室温は20〜25℃とする。
 〈被験者の条件〉

1

測定前の運動、食事、タバコ、寒冷ばくろなど、血圧測定値に影響があると考えられる条件をさけるようにする。
2 あらかじめ排尿させ、測定前5分以上の安静(注5)をとったあとに測定する。
3 体位は椅子の座位とする。臥位の場合はその旨記録する。
4 測定部位は右上腕、左の場合は記録する。
5 上腕を緊縛する衣服を着ている場合は脱衣のうえ、マンシェットを巻く。

 

測定方法

1 自動血圧計を、振動が少なく操作しやすい位置に安定させて置く。
2 電源が交流式の場合には、スイッチを入れてから5〜10分以上たってから、血圧測定を開始する。(注6)
3 マンシェットの空気を完全にぬいてから、マンシェットに装着されているマイクロフォンなど血圧情報検出のためのセンサーがあらかじめ決められた上腕の所定の位置に密着するように巻く。巻き方は、ゆるからず、かたからず、マンシェットの下縁が肘窩にかからないようにきちっと巻く。
4 測定のさいには、肘関節を伸展させ、測定部位の高さは心臓と同じ高さとする。
5 まず、排気バルブを閉じ、血圧測定に必要かつ充分な加圧をした後、バルブを静かに操作しながら排気速度を調節して血圧測定を行う。(注7)
6 圧の下降速度は1秒間に2〜4oHgとする。(注8)
7 圧目盛り表示がメーター式の場合には、測定値の末尾の読みは偶数読み(2mmHg単位)とし、中間の場合は低いほうをとる。デジタル式の場合には、表示の数値をそのまま直読して測定値とする。
8 血圧測定中は、自動血圧計、とくにマンシェットとその付属するゴムチューブへの振動は極力さけるように配慮する。

 

【注1】点検の内容は次のようなことがらである。(戻る)

イ 圧力を加えないときは、圧目盛りの表示が常にゼロ位を示していること。

ロ 自動血圧計と水銀血圧計を連結して送気をおこない、200oHg、150oHg、100oHgの各度目において両者の圧表示が一致すること。

ハ 200oHgまで加圧して排気バルブを閉じ、そのままで3分間静置した後の圧目盛りの表示が2mmHg以上下降しないこと。

ニ 200oHgまで加圧した後、排気バルブを全開にして圧目盛りの表示がすみやかに1秒程度でゼロにもどること。

ホ バッテリーを電源とする自動血圧計においては、バッテリーの電圧が常に規定通りであること。

【注2】 (戻る)

イ 血圧測定の指標とする生体情報がコロトコフ音なのか、そのほかの生理現象(位相差法、超音波ドップラー法など)なのかを明らかにする。

ロ 血圧測定点について、コロトコフ音を血圧測定の指標とする場合には、とくに最小血圧がスワンの第4点か第5点かを明らかにし、コロトコフ音以外の生体情報を測定の指標とする場合には、最小血圧のみならず最大血圧についてもその基準を明確にする。

【注3】 (戻る)

感度調節が固定式か可変式かを明らかにし、可変式の場合にはあらかじめ決められた標準感度のレベルを変更しない。やむをえず変更した場合には、その増幅度またはレベル変動の程度を明示する。

【注4】 (戻る)

JIS(日本工業規格)に準拠する。

【注5】 (戻る)

測定前5分以上の安静とは、測定前測定される状態で5分以上の安静という意味で、体位の変化がないことが望ましい。

【注6】 (戻る)

電源が直流式(バッテリーを用いたもの)の場合には、スイッチを入れると同時に測定可能である。

【注7】 (戻る)

イ 加圧は連続的にすみやかにおこない、加圧が不充分で測定不能の場合には、急速排気で圧をいったんゼロにもどしてから加圧し直す。

ロ 加圧は、血圧測定に必要かつ充分な範囲にとどめるべきで、過度な加圧はさけることが望ましい。

【注8】 (戻る)

圧の下降は円滑におこない、最小血圧の確認後は、急速排気ですみやかにゼロ位にもどす。

【その他の留意事項】一般に不整脈、聴診間隙のある場合の処理は不充分である。

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