理事長就任のご挨拶

 一般社団法人日本循環器病予防学会  理事長 齋藤 重幸 
 (札幌医科大学保健医療学部看護学科 基礎・臨床医学講座 内科学分野)

 この度、岡山明先生より第11代の理事長を引き継ぎました齋藤です。歴史のある本学会理事長に選出されたことは光栄ではありますが、その責任の重さを痛感しております。

「日本循環病予防学会」は心臓病、脳卒中など循環器病の予防制圧を目指す医師、保健師、看護婦、栄養士、行政担当者、予防機関・団体担当者によって196610月に社団法人の認可を得た「日本循環器管理研究協議会」を始まりとしています。当初の目論見のように本会は、循環器疾患に関する、1)疫学的調査研究及びその助成、2)管理方法の研究及び技術援助、3)研究会(総会)の開催、4)予防管理従事者に対する研修、5)一般に対し予防に関する思想の普及及び啓蒙活動、などの諸事業を行うとともに、総会と機関誌の発行など、わが国における循環器病の予防・管理の分野において指導的役割を果たしてきたものと自負しております。疫学的調査研究とその助成では「NIPPON DATA研究」をはじめとする国内外の共同研究に関与し、多くの日本人の循環器病につながる疫学成果を公表しております。成果の公表は、当初より医師にのみならず各医療職も同等の立場で発表・討論を行う学術集会を開催し、今年度で第57回を数えます。年3回発行の「機関紙」には多くの該当分野の原著・総説が公表されています。これらの研究成果は時々に、出版物として刊行され実務で多くの方が利用される資料となっています。循環器病予防の従事者を養成する研修として、「循環器病予防セミナー」を毎年夏に開催し、現在この分野のリーダとなっている研究者・実務者の多くを輩出してきました。また、本学会が主導して始まった「高血圧・循環器病予防療養指導士」制度は、循環器病予防の実務者養成の先駆けとなるものあり、今後の循環器病予防の中核をなす事業と考えらます。以上のような本学会活動を継承することが理事長の責務の第一と考えます。

一方で60年にわたる本会活動を見直し、今後の本学会の発展を考えることも本職の重要な仕事であることはと論を待ちません。このために本学会の「将来構想」について検討を開始したいと考えます。多くの制度・事業についての検討・見直しが行われることになると思います。201812月に、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法(脳卒中・循環器病対策基本法)」が成立し、2020年には「循環器病対策推進基本計画」の制定が都道府県に求められました。本法では「循環器病の予防や正しい知識の普及啓発」、「保健、医療及び福祉に係るサービスの提供体制の充実」、「循環器病の研究推進」が掲げられています。これらは日本循環器病予防学会の当初からの存在意義であり、本学会が関与・貢献すべきものです。「将来構想」では「脳卒中・循環器病対策基本法」の中で本学会の果たすべき役割も探り、これらを含めた新たな目標、行動計画を立てていただきたいと考えます。

次の責務として、前理事長時に、設立した循環器病予防療法指導士の活動を発展させることです。今年度療養指導士の連絡協議会が発足しましたがこれらを積極的にサポートし、循環器病予防療法指導士の地位を上げるよう働きかけたいと思います。

 現在、本会の会員数は1,000名を超えますが、医師会員は減少しています。疫学・社会医学系の医師に加えて、これから循環器病学を学び始める後期研修医等に、予防循環器、循環器リハビリ、疫学、また社会医学などの幅広い知識を獲得する上で本学会活動に参加いただくよう周知を行い若い医師会員の増加を計りたたいと考えます。機能性医学を思慮できる医師養成は非常に重要で、本学会の役割と考えます。

本学会は、行政担当者、社会医学系医師、臨床系医師、看護師、保健師、栄養士、薬剤師、理学療法士等多種職からなる学術団体です。各職種の垣根をこえて、循環器病予防、生活習慣病対策について現場からの議論が行える場であり、互いを高めあうことが可能な場であります。今後も仲間を増やして本学会を発展させるよう願っています。会員の皆様よろしくお願い致します。

事業の概要

1.学術集会の開催
  日本循環器病予防学会学術集会:年1回例年6月に開催。
   <主なプログラム>
     特別講演、会長講演、シンポジウム、教育セミナー、
     他学会連携ジョイントセッション、YIA、一般演題、
     高血圧・循環器病予防療養指導士の講座,市民公開講座など

2.学会誌・会報等の発行
  日本循環器病予防学会誌:年3回発行(5月、11月、2月)

3.啓発ならびに普及活動の実施
  日本循環器病予防セミナー
  メディカルスタッフ向けセミナーなど

4.表彰
  日本循環器病予防学会奨励賞

5.資格等の認定
  高血圧・循環器病予防療養指導士


会員種別(正会員、名誉会員)および年会費

 (   )内は年会費
 ●正会員  医師会員(医師・歯科医師) (8,000円)
       医師以外会員        (5,000円)
       評議員           (12,000円)
       理事            (12,000円)
       監事            (12,000円)
       施設会員         (*下記参照
 ●名誉会員              (年会費免除)
 ●賛助会員                 (別途)

<施設会員>
 ◇登録可能施設  医療機関、健康管理機関、健診機関、保健指導機関、
 調剤薬局、保健医療行政等、本会理事長が認めた施設
 ◇登録会員の資格  医師、歯科医師を除く
 ◇年会費  1名:5,000円   以降、追加1名あたり +3,000円
 ◇学会誌送付  1冊 *追加を希望する場合は有料 1冊1,000円+送料
 ◇学会発表  登録者のみ可
 ◇学会誌送付  登録者に関わらず、登録人数までは参加可能
 ◇議決権  1事業者 1票


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